| 詞 | 詩 |
| 鶯啼序・願太平 水調歌頭・燒伊拉克的戰火不到日本芳春 曲江秋・願和平 宴清都・願和平 玲瓏四犯・我敬天皇 瑣窗寒・原爆忌 水調歌頭・原 爆 瑤華・願和平 |
七絶・悲哉神風特別攻撃隊 七絶・阿富汗 七絶・靖國神社 七絶・伊拉克(イラク) 七絶・七絶・蟻軍攻緑虫 七古・祭公紀2001年 |
鶯啼序・願太平 2001. 1.27 悲哉戰爭未絶,送千年旧紀。試劉覧、養緑寰球,血流漂杵前史。人何鬪? 氷刃斬肉,凶彈砕骨硝烟紫。見寒鴉乱噪,山河未埋屍体。 回顧百年,科學進歩,得天公兵器。帶原爆、人化驕陽,清晨燒尽城市。我們知、花多日本,鶯啼處,荒墟千里。看流螢、誰不哀憐,猶迷陰鬼。 毋忘廣島,銘記長崎,南京當謝罪。誓不再、守愚謹慎,知足安分,毋使青年,修羅横死。声高賢老,頻煽民衆,英雄救國神州誉,是爲何? 自不長征異。精兵苦難,東傷南病西飢,北凍雪原防衛。 幸生戰後,偶作詩人,喜太平情致。逐佳韵、四時遊藝。野滿群芳,水映飛雲,月明古寺。春禽夏蝶,秋風冬醴。秀吟都在凡夫筆,請権官,莫惑功名字。古來鼓腹民心,不待鴻才,但愉私亊。 悲しいかな、戦争いまだ絶えずして千年の旧紀を送る。試みに劉覧す、緑養う寰球(地球)に、血流れて杵を漂わす前史を。人、なんぞ闘わん?氷刃肉を斬り、凶彈骨を砕いて硝烟紫なり。寒鴉の乱噪するを見れば、山河いまだ屍体を埋めず。 百年を回顧すれば、科学の進歩、天公(天帝)の兵器を得る。原爆を帶し、人は驕陽と化し、清らかな朝に城市を燒き尽くす。我らは知る、花多き日本,鶯の啼くところ、荒墟千里。流れ螢を見れば、だれか哀憐せざらん、なお迷う陰鬼(死霊)を。 広島を忘れるなかれ、長崎を銘記せよ、南京、まさに謝罪すべし。再びせずと誓い、愚を守って謹慎し、足るを知って分に安んじ、青年をして修羅に横死せしむなかれ。声高き賢老、頻に民衆をあおる、英雄の救國、神州の誉れなりと。これ何がためか?みずから遠征せずは異なり。精兵に苦難あり、東に傷つき南に病み西に飢え、北に凍える雪原の防衛。 幸いにも戦後に生まれ、たまたま詩人となり、太平の情致を喜ぶ。佳韵を逐い、四時(春夏秋冬)に芸に遊ぶ。野は群芳を満たし、水は飛雲を映じ、月は古寺に明るし。春の禽(とり)、夏の蝶,秋の風、冬の醴(白酒)。秀吟はすべて凡夫の筆にあり、権官に請う、功名の字に惑うなかれと。古来、鼓腹の民心は、鴻才を待たず、ただ私事を愉(たの)しむ。 <戻る> |
水調歌頭・燒伊拉克的戰火不到日本芳春 2004. 4.19 華首空思量,天道不殺人。自由民主欺瞞,又擧義軍侵。壟斷最新兵器,蹂躙石油産地,砲火燬風琴。老幼白沙死,日本百花新。 梅香尽,櫻雲散,緑無塵。支援重建焦土,汗血涌仁心。專守家國防衛,萬里長征精鋭,何憶故郷春? 半月照荒外,清影一傷神。 華首 空しく思量す, 天道は人を殺さずと。 自由と民主は欺瞞なり, また義軍を挙げて侵す。 最新兵器を独占し, 石油の産地を蹂躙し,砲火は風琴を燬(や)く。老幼 熱沙に死に,日本に百花 新たなり。 梅香 尽き, 桜雲 散じ, 緑に塵なし。 焦土を重建するを支援して, 汗血は仁心に涌く。家國の防衛に専守し,万里長征の精鋭,なんぞ故郷の春を憶(おも)わん。 半月 荒外を照らし 清影 一に神を傷(いた)ましむ <戻る> |
曲江秋・願和平 2001. 8.15 誰當謝罪,對萬國英靈,亜州冤鬼? 刺殺幼童,強姦貞女,業火燒城市。輕視自身死,何尊重,他人思? 掠奪朝鮮,侵攻漢土,何能彰義? 天帝,當不震恚,用原爆、雷霆惨事? 悲哉多暴骨,良民悉仆,只有驕陽熾。銘記戰争災,人當期待和平貴,瞑目願、全球萬方,普及偃戈祈誓。 だれがまさに謝罪すべきなのか、万国の英霊、アジアの罪なき死者に対して。幼児を刺殺し、貞女を強姦し、業火は城市を焼いた。自分自身の死を軽視して、どうして尊重できようか、他人の思いを。朝鮮を掠奪し、漢土に侵攻して、どうして義を彰かにすることができようか。 天帝、まさに震恚すべきやいなや、原爆を用い、雷霆の惨事。悲しいかな、暴骨多く、良民ことごとくたおれ、ただ驕陽のさかんなるあり。戰争の災いを銘記し、人まさに平和の貴きを希望すべく、瞑目して願う、全地球のすべての地方に、武器を捨てる祈りと誓いの普及するを。 <戻る> |
宴清都・願和平 2002. 8. 6 國破成民主,傷目處,都歸灰燼焦土。悲埋戰骨,悔非刻骨,誓言新墓。期望恒久和平,棄兵器、無人恐懼。勤経済、五十年來,不忘廣島攻苦。 看不國富人驕,老煽年少,瀛寰流譽? 破濤萬里,最新軍艦,遠航南渡。吾生衰邁無力,但知道、干戈遷怒。認識好、常保温顔,不迷市虎。 国破れて民主成り,目を傷(いた)めるところ,すべて灰燼(カイジン)焦土(ショウド)に帰す。悲しみて戦骨(センコツ)を埋め,非を悔いて骨に刻み,新墓に誓って言う。恒久の平和を期望し,兵器を棄てるも、恐懼(キョウク)する者なしと。経済に勤(いそ)しんで、五十年来,広島の攻苦(コウク)を忘れず。 見ずや、国富んで人驕(おご)り,老いたる者 少年を煽り,瀛寰(エイカン)に譽(ほまれ)を流さんとするを?破濤万里,最新の軍艦,遠航して南に渡る。われは衰邁(スイマイ)して無力なるも,ただ知れり、干戈(カンカ)の怒(いかり)を遷(うつ)すを。まさに認識すべし、常に温顔を保てば,市虎(シコ)に迷わずと。 攻苦:苦しみを乗り越えること。 瀛寰:海と人間界=世界。 流譽:実力以上の誉れを得ようとすること。日本が経済以外の分野で国際的役割を果たそうとすることが、世界の(とりわけアジアの)人々から見て、「流誉」でなければよいが如何? 衰邁:歳を取り衰えること。 干戈遷怒:「干戈」は戦争。「遷怒」は怒りを遷すこと=やつあたり。 戦争で犠牲になるのはそれを指導する人たちではなく、巻き込まれる人たち。 市虎:「三人成市虎」市中に虎がいるはずがないが、虎がいると三人までがいうと、ついには人も信じてしまう(故事)。ここでは、「日本が侵略されるかも知れない」という可能性を「虎」にしている。 <戻る> |
玲瓏四犯・我敬天皇 2001. 8. 7 我敬天皇,惨戰禍屠民,老少横死。聖斷投戈,發布和平宣誓。民族主義如何? 在日本、所歸天惠。宰相當勤,四海無交兵亊* 。 四民自決怡天意,却功名、鼓腹歡醉。爲何点火煽矜恃,將欲招氛翳? 團結有亊崇高,崇領袖、拝塵長跪。人看透,君心思。 * 曹植の詩に「皇佐揚天恵,四海無交兵。」とあり。 我は敬う、天皇の、戰禍の民をほふり、老いも若きも横死するに惨(いた)むを。聖斷、戈(ほこ)を投じ、平和の宣誓を発布す。民族主義とはどのようなものか?日本では帰するところ天子の恵み。宰相まさに勤むべし、四海に兵事を交えるなきを。 四民は自ら決して天意をたのしみ、功名をしりぞけ、鼓腹して歓び酔う。なにがために火をつけ矜恃を煽り、まさに邪気を招こうとするのか?団結は有事には崇高にして、領袖(リーダー)を崇め、塵を拝んで跪く。見抜いたり、君が心根。 <戻る> |
瑣窗寒・原爆忌 2001. 8. 6 掠奪朝鮮,侵攻漢土,井蛙驕恣。行軍萬里,北凍南飢西死。仰東天、夏日閃光,天兵霆撃燒城市。見滿天K雨,殿堂瓦礫,路頭屍體。 酸鼻,留童子。曳糜爛皮膚,混淆血涙。無言数歩,寄命数天夭逝。莫遺忘、廣島長崎,人當問責誰開罪? 念將来、刻骨銘肌,不戰和平誓。 朝鮮を略奪し、漢土に侵攻し、井蛙 驕恣す。万里に行軍し,北に凍え南に飢え西に死す。東天を仰げば、夏日に閃光ありて,天兵 霆撃して城市を燒く。滿天の黒雨 見ゆ,殿堂の瓦礫,路頭の屍體。 酸鼻たり,童子 留まれり。糜爛したる皮膚を曳き,混淆たる血涙。言無く数歩し,寄命数天にして夭逝す。遺忘するなかれ、廣島長崎,人まさに問責すべし、誰か開罪せんと? 將来を念じ、骨に刻み肌に銘ず,不戰和平の誓い。 <戻る> |
水調歌頭・原 爆 2000. 8. 6 為救千千命,当殺百千名。清晨搭載原爆,双翼化銀鷹。保衛自由民主,燒尽敵人童女,仰看喜天晴。英傑何猶豫,正義在天兵! 従軍令,揮長剣,是干城。毫無辧法,生死相対忘人情。聴不和平成後,勝者頻頻追悔,切弔敗亡霊?況老少徒手,誰禁断腸声! 百万の命を救わんとすれば、まさに十万人を殺すべし。清らかな朝に原爆を搭載して、双翼は銀の鷹と化す。自由と民主を守らんと、焼きつくすは敵人の童女、仰ぎ見て天の晴れたるを喜ぶ。英傑なんぞためらわん、正義は天兵にあり。 軍令に従い、長剣を揮うはこれ干城(カンジョウ:国を守ること)。いた仕方なし、生死あい対せば人の情を忘る。聞かざるや平和成ってのちに、勝者のしきりに後悔し、切に敗亡の霊を弔うを。いわんや老いも幼きも徒手(トシュ:武器を持たざる)なれば、だれか断腸の声を禁じえん。 (水調歌頭・原爆の背景) アメリカが広島・長崎に原爆を投下した理由は、戦争を早期に終結するためで、これにより数百万の命が救われたとされています。いかにもアメリカ的な正義の考え方に思えます。わたしは、アメリカのすべてを嫌うものではありませんが、人を殺すことよりも正義を重んじ、銃の使用ををあまりためらわない文化は好ましく思いません。正義さえあれば人殺しが英雄的でさえあるアメリカ映画の成立は、単なる偶然ではありません。 しかし、映画は架空のことですから、あまり目くじらを立てるべきではないでしょう。わたしにとってとりわけショックだったのは、原爆を投下した機長がはじめて日本のテレビのインタビューに応じ、原爆投下の理由を再度くりかえしたことです。「戦争終結のためには仕方がなかった、しかし、心がいたむ」というひとことは、ありませんでした。そのような弁明は、あまりに日本人的な発想であるでしょうが。。。。 彼の心のうちはわたしの想像力を越えています。彼がクリスチャンであるかどうかは知りませんが、かりにそうであるなら、あの世での生活を彼はどのように考えているのか?彼が一瞬のうちに焼き殺した日本人の数は、彼が一生のあいだに知己をうる人間の数をはるかにこえているでしょう。そのおびただしい霊に対し、かれが説くのは、百万人の命を救うためにあなたを殺したという弁明なのでしょうか? <戻る> |
瑤華・願和平 2001. 8.18 青年多死,白首傷悲,慍戰爭酸鼻。追随洋鬼,皇国僭,掠奪朝鮮驕恣。強要日語,敬“神道”、低頭虚礼。更侵華、燒尽村墟,父母遺童雙斃。 忠良皇国臣民,奈轉化魔軍,狂悖殘毀? 黄肌K首,何失念,享受千年恩義? 我們先祖,用漢字、承蒙交誼。向將來、當謝先非,莫背和平宣誓。 青年、多いに死に,白首、傷悲(ショウヒ)し,戦争の酸鼻たるを慍(うら)む。洋鬼に追随し,皇国僭(おご)り,朝鮮を掠奪して驕恣(キョウシ)たり。日語を強要し,“神道”を敬い、低頭虚礼するを強要す。さらに華を侵(おか)し、村墟を焼き尽くせば,父母遺童、ならび斃す。 忠良なる皇国の臣民,なんぞ魔軍に転化して,狂悖(キョウハイ)殘毀(ザンキ)せん? 黄肌黒首,なんぞ失念せん,千年の恩義を享受したるを? 我ら先祖,漢字を用い、交誼を承け蒙る。將來に向かっては、まさに先非を謝すべく,和平の宣誓に背くなかれ。 洋鬼:西洋の鬼。ここでは欧米の帝国主義。 驕恣(キョウシ):おごり高ぶってわがままなこと。 日語:日本語。 虚礼:形式だけで誠意のこもらない礼儀。 狂悖(キョウハイ):本心を失い道理にはずれる。 殘毀(ザンキ):物を傷つけこわす。和平:平和。 <戻る> |
七絶・悲哉神風特別攻撃隊 2001. 9.12 天兵愛國張鵬翼, 天兵、國を愛して鵬翼(ホウヨク)を張り, 血肉化矛穿艦橋。 血肉、矛(ほこ)と化して艦橋を穿つ。 大義古來輕死命, 大義は古來、死命(シメイ)を輕ろんじ, 老煽少斃瘴烟高。 老いたるは煽り少(わか)きは斃(たお)れ 瘴烟(ショウエン)高し。 (普通話韻十三豪) 鵬翼(ホウヨク):おおとりの翼。 死命(シメイ):生命。 瘴烟:毒気を含むもや。 <戻る> |
七絶・阿富汗 2001.12.18 最新兵器摧巖岫, 最新の兵器 巖岫(ガンシュウ)をくだき, 尚古信徒蒙戰塵。 なお古き信徒 戰塵を蒙る。 低挂如鈎回教月, 低く挂かって鈎(かぎ)のごとき回教の月, 上天将釣幾多人? 上天(ジョウテン) まさに釣らんとするは幾多の人ぞ? 阿富汗:アフガン。 巖岫(ガンシュウ):岩窟 尚古:古きをたっとぶの意あり。ここでは対句としたので「なお古き」。 上天:天帝の意のほかに、冬の空、昇天の意もあり。 <戻る> |
七絶・靖國神社 2001.10.22 冥途枯骨有人權, 冥途の枯骨にも人權あらば, 信仰自由當最先。 信仰の自由 まさに最も先んずべし。 偶作英靈蒙合祀, たまたま英霊となって合祀され, 悲哉基督教徒眠。 悲しいかな、キリスト教徒 眠る。 <戻る> |
七絶・伊拉克(イラク) 2004. 4.11 美國總統崇天主, 米国の大統領、天主を崇(あが)め, 日本忠臣派義兵。 日本の忠臣、義兵を派す。 人道支援欺過謬, 人道支援、過謬を欺(あざ)むけば, 無辜尸首熱沙横。 無辜の死体、熱沙に横たう。 <戻る> |
七絶・蟻軍攻緑虫 2004. 5.31 童心殘酷抓青虫, 童心 残酷にも青虫をつかみ, 投与蟻軍前進中。 投与す、蟻軍前進の中。 一命可憐翻滾處, 一命 憐れむべし、翻滾するところ 紫陽花發晝無風。 紫陽花発(ひら)いて昼に風なし。 翻滾:のたうちまわる。 <戻る> |
七古・祭公紀2001年 2001.12.29 我是曜靈飛碧空, 我は曜霊にして碧空に飛び, 椿年一日照西東。 椿年を一日として西東を照らす。 已忘歳數無聊處, すでに歳数を忘れて無聊なるところ, 猶放流光太虚中。 なお流光を放つ、太虚の中。 椿年:大椿は8000年を春,8000年を秋とする。一年は32,000年。 曜霊:太陽。 歳數:年齢。無聊:退屈である。 流光:移りゆく光陰。 太虚:宇宙の根源,また、大空。 我看日本存山水, 我は看(み)たり、日本に山水存し, 迎接人間新世紀。 人間の新世紀を迎接するを。 淺酌屠蘇願和平, 屠蘇(とそ)を浅く酌んで 和平を願い, 庶民歡笑安康喜。 庶民 歡笑 安康にして喜ぶ。 人間:人の世。 安康:安らかで無事である。 我看梅花映薄氷, 我は看たり、梅花 薄氷に映じ, 氷鱗春醒跳声清。 氷鱗 春に醒めて跳声 清らかなるを。 清芬囲遶池亭好, 清芬 囲遶して池亭に好く, 好比相思寒意輕。 好比 相い思えば寒意輕し。 氷鱗:氷の下の魚。 跳声:(魚が)跳ねる音。清芬:清らかなよい香り。 囲遶:囲む。 好比:仲むつまじく連れ立っている 我看雪融春意動, 我は看たり、雪融け春意動き, 衝天峰頂白雲涌。 天つき峰頂に白雲の涌くを。 偸閑宰相喜天晴, 閑を偸(ぬす)んで宰相 天晴を喜び, 高尓夫球飛緑隴。 高尓夫球(ゴルフボール)緑の隴(おか)に飛ぶ。 我看潛艦泛南洋, 我は看たり、潛艦の南洋にうかび, 撞上漁船波浪狂。 漁船に撞上して波浪 狂うを。 養志少年多溺水, 志を養う少年 多く水に溺れ, 悲哉父母斷人腸! 悲しいかな 父母 人腸を斷つ。 潛艦:潜っている戦艦=潜水艦。 撞上:衝突する。 斷人腸:人(自分)の腸をちぎらんばかりに悲しむ。 我看總理知飛報, 我は看たり、総理の飛報を知り 指示官僚措施好。 官僚に指示す 措施の好きを 民意騒然猶不安, 民意騒然としてなお安からず 当權内閣終于倒。 権に当たる内閣 終于(つい)に倒れる 飛報:急報。 措施:措置。 当權内閣:権力に当たる内閣=時の内閣 我是曜靈輝曉天, 我は曜靈にして曉天に輝き, 尋幽流目賞春妍。 尋幽流目して春妍を賞す。 翔禽清哢風駘蕩, 翔禽 清らかに哢って風駘蕩, 花舞飛飛香雪鮮。 花は舞い飛飛として香雪鮮やかなり。 尋幽:景色のよいところを尋ねる。流目:眺める。 春妍:春の美しさ 我聞月下櫻雲艷, 我は聞けり、月下に桜雲は艶やかに, 花底風流人不厭。 花底の風流 人は厭きず。 春夜談情説戀天, 春夜 情を談じ恋を説くの天, 儒生何敢論陶濳? 儒生 なんぞあえて陶濳を論ぜん。 花底:花の下。 儒生何敢論陶濳:儒生は儒学を学ぶ学生。陶濳は隱逸の詩人 儒生が恋人の前で陶濳を論じる、つまりは場違いなことを言うの意。 我看烏服上班初, 我は看たり 烏服 上班の初め, 排列恭恭志欲舒。 排列して恭恭と志を舒(の)べんとす。 社長講台陳故事, 社長 講台に 故事を陳べ, 滔滔垂訓引軍書。 滔滔たる垂訓 軍書を引く。 烏服:ここでは黒い背広,スーツ。 上班:出社。 排列:整列 講台:演壇。 故事:昔の出来事。軍書:軍事のことを書いた書物 我看公司頻倒閉, 我は看たり 公司 頻に倒閉し, 庶民暗澹論経済。 庶民 暗澹として経済を論ず。 少留老去作流人, 少(わか)きは留まり老いたるは去って流人となり, 聽雨嘆嗟天未霽。 雨を聴いて嘆嗟す、天の未だ霽せざるを。 公司:会社。 倒閉:会社がつぶれる。 霽:晴れること 我看花落緑成陰, 我は看たり 花落ち緑、陰をなし, 詩客山行興轉深。 詩客の山行 興うたた深し。 随歩搖脣兩三句, 歩みに随い脣を揺らす二三の句, 風調平仄白雲吟。 風は平仄を調う 白雲の吟。 我聞學者刪青史, 我は聞けり 学者 青史を刪り, 相對東亜將奄耳。 東亜にあい対して將に耳をおおわんとするを。 欲忘先非爲井蛙, 先非を忘れんと欲して井蛙となり, 獨尊思想寰瀛詭。 独尊の思想 寰瀛に詭(たが)う。 青史:歴史。 先非:先のあやまち。 井蛙(セイワ):井の中の蛙。 寰瀛:陸と海。すなわち世界。 曾看蒙古破蒼波, かつて看たり 蒙古の蒼波を破り, 痛撃神州作悪魔。 神州を痛撃して悪魔となるを。 八百年來相傳處, 八百年来 あい伝えるところ, 侵華鬼子罪科多。 侵華鬼子 罪科多しと。 侵華鬼子:中国を侵略した日本兵は日本鬼子と呼ばれた。 我聞能吏貪私欲, 我は看たり 能吏の私欲を貪り, 暗暗侵呑公款足。 暗暗として公款を侵呑して足るを。 日本外交多内憂, 日本外交 内憂多く, 聯歡游宴藏奸曲。 聨歓の游宴 奸曲を蔵(かく)す。 暗暗:こっそりと。 侵呑公款:公金横領。 聯歡游宴:職場を同じくする者の飲み会。あるいはコンパ。 奸曲:心がねじけていること。 我聞美國棒球場, 我は看たり 美國の棒球場に, 日本一郎声望芳。 日本の一郎の声望の芳しきを。 忍者撃球驚碧眼, 忍者の撃球 碧眼を驚かし, K頭黄豹偸塁翔。 黒頭の黄豹 塁を偸んで翔(か)ける。 美国:米国の中国語表記。 棒球場:野球場の中国語表記。 撃球:打撃の中国語表記。 K頭:髪の黒い頭 黄豹:(肌の)黄色い豹。 偸塁:盗塁の中国語表記 我看壞人揮白刃, 我は看たり 壞人の白刃を揮い, 佯狂惨殺児童俊。 狂の振りして児童の俊たるを惨殺するを。 避強害弱肆凶行, 強きを避け弱きを害して凶行をほしいままにすれば, 痛憤怒張難得鎭。 痛憤 怒張して鎭まるをえがたし。 壞人:悪者。 佯狂:狂いのふりをする。 我怒何妨烹腦漿, 我怒れば なんぞ妨げん 腦漿を烹るを, 入梅瞋目化驕陽。 入梅に瞋目して驕陽と化す。 農民流汗虞炎旱, 農民 汗を流し炎旱を虞(おそ)れれば, 盛夏吹笙送爽涼。 盛夏に笙を吹いて爽涼を送る。 腦漿:脳味噌。 入梅:梅雨入り。 瞋目:目をむいて怒る。 炎旱:ひでり。 我看宰相尋神域, 我は看たり 宰相の神域を尋ね, 拝礼英靈眠“靖国”。 拝礼す 英靈の“靖国”に眠るに。 旧鬼信心求自由, 旧鬼の信心 自由を求め, 冥途崇佛沈沈黙。 冥途に崇佛して沈沈と黙る。 旧鬼:亡霊。冥途:冥土に同じ 我看遺族訴人權, 我は看たり 遺族の人権を訴え, 非難黄墟專制天。 非難するは 黄墟の専制天。 不顧亡魂宗派別, 亡魂の宗派の別を顧りみずんば, 誰愉極樂靖綏眠。 誰か愉しまん 極樂の靖綏の眠り。 黄墟:あの世。あの世で信教の自由が許されないのであれば あの世では専制政治が行われていることになる。 靖綏:やすらか 曾看日本蒙原爆, かつて看たり 日本の原爆を蒙るを, 廣島長崎焦土眺。 廣島長崎 焦土の眺めを。 八月莫忘非戰盟, 八月 忘れるなかれ 非戰の盟(ちかい) 人當歸服和平教。 人まさに帰服すべし 和平の教え。 我看年少坐飛機, 我は看たり 年少(わか)く飛機に坐し, 義勇天兵碧落馳。 義勇の天兵 碧落に馳せるを。 疑是“神風”攻撃隊, 疑うはこれ神風攻撃隊, 巧穿樓閣K煙危。 巧みに樓閣を穿ち黒煙危(たか)し。 碧落:おおぞら 我看梟雄聽報道, 我は看たり 梟雄 報道を聴き, 嬉嬉鼻哂民哀叫。 嬉嬉として鼻哂す 民の哀叫するを。 星条旗下衆心同, 星条旗下 衆心同じくし, 阿富汗天銀翼耀。 阿富汗の天に銀翼耀く。 鼻哂:鼻でせせらわらう。阿富汗:アフガン 我看清秋景最奇, 我は看たり 清秋に景もっとも奇にして, 登樓游客擧金巵。 登樓の游客 金巵を挙げるを。 東京婦女描眉艷, 東京に婦女 眉を描いて艷に, 西域孩童塗土飢。 西域に孩童 土を塗って飢える。 我看菊花陳五彩, 我は看たり 菊花 五彩を陳べ, 風人吟歩牽沈腿。 風人の吟歩 沈腿を牽くを。 凡才尚古繞東籬, 凡才 古えを尚んで東籬を繞(めぐ)り, 覓句蒼然詩興倍。 句を覓(もと)めて蒼然たれば詩興倍す。 覓句蒼然:詩を作って古臭いさま 我看牛歩醉蹣跚, 我は看たり 牛歩 醉って蹣跚として, 聞説牛狂腦膸斑。 聞くならく 牛狂って腦膸まだらなりと。 人餓屠鷄吃猪肉, 人餓えて鷄を屠り猪肉を吃し, 放牛牧野牧童閑。 牛放つ牧野に牧童閑たり。 我聞秋夜流星夥, 我は聞けり 秋夜に流星夥しく, 獅子天咆煽戰火。 獅子 天に咆えて戰火を煽るを。 空襲徹宵摧空山, 空襲徹宵 空山を摧(くだ)き。 月娥破鏡平沙堕。 月娥の破鏡 平沙に堕つ。 我看紫雲環紫宸, 我は看たり 紫雲 紫宸を環(めぐ)り, 紅楓盛處似逢春。 紅楓 盛んなるところ處 春に逢うに似る。 東宮殿裡嬌嬰笑, 東宮殿裡 嬌嬰笑み, 一脈希望年底新。 一脈の希望 年底に新たなり。 嬌嬰:愛らしい嬰児 我是曜靈馳九思, 我は曜靈にして九思を馳せ, 獨堪冬至貪酣睡。 ひとり冬至に堪えて 酣睡を貪る。 梦中養氣備明年, 夢の中で気を養い明年に備え, 切願人間太平治。 切願す 人間の太平の治。 九思:このようでありたいと思う九つの事がら <戻る> |